五大栄養素を豊富に含んだローヤルゼリーは子供の成長に役立つ食品ですが、6歳未満の子供に与えるのはおすすめできません。
ここでは、ローヤルゼリーを摂取できる子供の年齢や子供にローヤルゼリーを与える際の注意点について解説いたします。
ローヤルゼリーは薬ではなく自然由来の健康食品であるため、子供に与えても大きな健康問題は起こらないと考えられています。
筋肉や皮膚を作るタンパク質や骨を作るカルシウムなど子供の成長に役立つ成分が豊富に含まれているため、継続的にローヤルゼリーを摂取している子供も少なくありません。
しかし、ローヤルゼリーを6歳未満の子供に与えることにはリスクがあります。
子供は大人のように胃腸などの消化系統が発達していません。
よって、ローヤルゼリーに含まれる豊富な栄養素を摂取すると、下痢や嘔吐などの胃腸炎のような症状を引き起こすことがあります。
特に5歳ごろまでは胃腸の機能が十分でないため、ローヤルゼリーの摂取を避けた方が良いです。
また、消化系統が未発達の子供にローヤルゼリーを与えた場合、効果を十分に得られないこともあります。
胃腸などでローヤルゼリーの成分が正常に吸収されなければ、栄養素を含んだローヤルゼリーを摂取しても、健康や成長に関する効果は望めません。
6歳を過ぎて消化系統の機能が発達してきてから、ローヤルゼリーを与えるようにしてください。
1歳未満の乳児にローヤルゼリーを摂取させると、神経麻痺症状を引き起こす「乳児ボツリヌス症」にかかるリスクがあります。
乳児ボツリヌス症はボツリヌス菌の芽胞で汚染された食べ物を摂ることによって感染する可能性がある病気です。
ボツリヌス菌は土のなかで育ち、その土から生えている植物を汚染します。
ミツバチが植物の花粉を集めて作ったローヤルゼリーはボツリヌス菌に汚染されている可能性があり、腸内環境が整っていない子供には乳児ボツリヌス症のリスクが高いです。
乳児ボツリヌス症になると、便秘などの症状が見られるようになり、進行すれば神経麻痺の影響でよだれが増えて呼吸困難を引き起こすこともあります。
適切な治療を受けると、完治することが多いですが、酷い場合は死に至る可能性もあるため、乳児にローヤルゼリーを摂取させることは避けた方が良いです。
6歳を過ぎた子供でも、初めてローヤルゼリーを与える場合はいくつかの注意が必要です。
ローヤルゼリーはミツバチが植物の花粉を材料にして作っています。
蜂や花粉にアレルギーをもつ子供はローヤルゼリーを摂取すると、アレルギー症状が出る可能性があるので、医師に相談してから与えましょう。
蜂や花粉にアレルギーがない場合も少しずつ摂取を始め、体に不調が起こらないことを確認することが大切です。
子供は体が小さいため、大人と同じ量のローヤルゼリーを摂取すると過剰摂取になり、下痢などの症状が現れることがあります。
発達には個人差があるため、ローヤルゼリーを摂取できる量は子供によって違いますが、子供に与える時は体調の変化に気をつけながら少しずつ摂取量を増やしましょう。
ローヤルゼリーには独特の酸味があり、口に入れると舌に刺激を感じます。
酸味や刺激で飲み込みにくいと感じる子供も多いので、ヨーグルトやアイスクリームに混ぜるなどして飲み方には工夫しましょう。
独特の味が強いローヤルゼリーを飲みにくいと感じる場合はドリンクタイプや子供用のローヤルゼリーを与えることをおすすめします。
ローヤルゼリーは6歳ごろから飲めます。
成長に欠かせない五大栄養素をはじめとして豊富な栄養素を含んでいるので、子供の体が発達してきたら、少しずつローヤルゼリーの摂取を始めましょう。
ほんの少しの量から飲み始めて摂取量を増やしていけば、下痢などの症状が起こる可能性も低いです。