ローヤルゼリーとはちみつはどちらもミツバチによって作られますが、作られる目的や成分は異なります。
ローヤルゼリーとはちみつの違いについて詳しく見ていきます。
ローヤルゼリーもはちみつもミツバチが花粉や花の蜜を使って作るものです。
しかし、作られる目的や見た目、味は大きく異なります。
1-1.作られる目的
ローヤルゼリーとはちみつは作られる目的が異なります。
まず、ローヤルエリーは働き盛りである羽化後1週間程度の働き蜂が女王蜂のために作るもの。
花から集めた花粉を腸で吸収し、咽頭線と呼ばれる場所から分泌したものがローヤルゼリーであり、女王蜂のみしか食べることを許されていません。
一方、はちみつは花の蜜を働き蜂が胃でブドウ糖と果糖に分解した後、口から巣に戻し、加工して貯蔵しているもの。
働き蜂は花粉のほかにはちみつを食べて生きています。
1-2.味や見た目
異なる方法で作られたローヤルゼリーとはちみつは味や見た目も異なります。
ローヤルゼリーの見た目はクリーム状で乳白色。
働き蜂の体内で合成されたものであるため、酸味を感じられることが特徴です。
他方、はちみつの見た目はトロっとした透明な黄色。
花の蜜を分解して作られているので、糖分を多く含んでいて甘さを感じられます。
ローヤルゼリーとはちみつは異なるもであるため、含まれている栄養素にも違いがあります。
2-1.ローヤルゼリーに含まれる栄養素
ローヤルゼリーにはビタミンB1、B2、B6、葉酸などのビタミン類やロイシン、リジン、バリンなどの必須アミノ酸、鉄分、亜鉛などのミネラルが豊富に含まれています。
また、ローヤルゼリーには4種類の特有成分も含まれており、特にデセン酸は生活習慣病の予防や免疫力の向上などに効果を期待されています。
2-2.はちみつに含まれる栄養素
はちみつに含まれる栄養素のうち約80%は糖分です。
ビタミンやミネラルなどの栄養素も含まれていますが、これらの含有率は低く、特有成分も含まれていないため、はちみつの栄養価はローヤルゼリーと比べて低いといえます。
実際、ローヤルゼリーをエサにする女王蜂が4年ほど生きるのに対し、はちみつを食べる働き蜂の寿命は成虫になってから1か月ほどです。
このことからも、ローヤルゼリーがはちみつと比較して栄養成分を豊富に含んでいることがわかるでしょう。
ローヤルゼリーははちみつのように甘くはないため、料理の味付けなどに使うことは難しいですが、はちみつと比べて栄養価が高いです。
健康や美容に蜂が作り出すものを役立てたいと考えている人はローヤルゼリーを選ぶと良いでしょう。